4月のはじめ

ゴッドファーザー 96点


イタリア系アメリカ人のマフィアの一家。
ボスの命が狙われたことにより
ファミリー存続のため
息子たちが力を合わせるお話。


ブラインドの部屋で薄暗い場面が多いためか
ゴッドファーザーは怖い映画だと思っていた
実際は、マフィアの暴力映画ではなく
家族の映画でした


お金のためではなく
仲間のために力を貸したり
老いても的確な判断ができるドンをはじめ
かっこいい男のひとたちが、たくさん出てきます
とくに相談役のトムがよかった


マイケルが
逃亡先のイタリアから帰ったあと
すぐ昔の恋人のケイのところにいったのは
がっかりしたけど
ファミリーのおしごとに関わるようになり
才能があることを見せていくところは見直しました
このあと彼がどうなっていくか
まだわからないけれど
後半にかけての彼の変わり様には驚きました


乱暴と待機 90点


妊婦とその夫、
監禁されている女と
その女に復讐をしようとしている男、4人のお話。


あずさの
本当に泣きたいのは私
また私がいじめているように見えるじゃん
みたいな台詞がよかったです
あずさが一番まともで正論を言っているのに
わたしが男のひとだったら奈々瀬の味方をしてしまうかも
常識が通じない、おかしな関係が
うまく出来上がっていて、すごいなと思った


小池栄子
多才なひとで、彼女のことをもっと応援したくなります

オレンジチップ


ヒックとドラゴン 90点


バイキングとしては
体が小さく、力もない主人公は
ドラゴン退治に参加することも許されず、
いつもバカにされていた
しかし、彼にしかできなかったある方法で
村を救い、ヒーローになる


空を飛ぶ場面がきれいだった
雲が絨毯みたいに広がっていたり
戦いのときにはドラゴンの影が写ったり
印象的だった



ヒューゴの不思議な発明 91点


身寄りのない少年の主人公は
学校にも行けず
駅の時計を管理する時計係りとして暮らしていた
彼の生きる目的は
お父さんが残してくれた
機械人形を直すことだったが
その方法が書かれているノートを
おもちゃ屋の主人に取り上げられてしまう


オープニングの
夜の街と時計が重なる場面が
ずっと見ていたいほどきれいでよかった


機械人形を直すお話かと思っていたら
どんどん話が大きくなっていった


見終わったあと
映画のタイトル「ヒューゴの不思議な発明」が少し気になった
発明をしたのはジョルジュパパで
ヒューゴは修理する方を得意としているのに
どうしてなんだろう

デニッシュ

キッズ・リターン 94点


いつもいっしょに行動していた
不良の高校生2人が
ボクシングとやくざの道に
それぞれ進んでいくお話。


主人公たちの姿だけではなくて、
漫才の練習をしていた2人組
茶店に通いつめる、まじめな高校生とウエイトレス
周りのひとも追いかけていてよかった


台詞と音楽と
校庭からみる校舎がきれいだった


切なさと、
見終わったあとの
気持ちが晴れてすっきりする感じのバランスがちょうどいい

やきとり

ジャンゴ 繋がれざる者 98点


奴隷だった主人公のジャンゴは
賞金稼ぎの歯科医の仕事に協力することで自由の身になる。
大金を手に入れたふたりが次にすることは
同じく奴隷として売られていったジャンゴの奥さんを捜し出し
救出することだった。


タランティーノって
こんなにおもしろかったの!?
おわりかと思ったら、まだまだ続く
観客に向けてのサービス精神が旺盛で好感がもてました
キルビルくらいしか観たことないけれど
他の作品も観てみようと思います


クレオパトラ・クラブ?のような
あやしい世界があるのもおもしろかった
欧米人が芸者さんやアジアの文化について
誤解している感覚に似ていると思う
おもしろければ、それでいいみたいな
ノリもすきです


キャビン 92点


山小屋の別荘に遊びにきた大学生のグループ。
しかし彼らはある計画のために謎の組織に操作されて
この山小屋に呼ばれていた。
思いっきり羽を伸ばすために別荘にきたのに
着いた日からゾンビが現れ次々に仲間が殺されていく。
ホラー映画。


ビデオ屋さんで
ホラー映画のコーナーの量をみて
このジャンルが充実していることは知っていたけれど
こんなにファンのひとがいるとは思わなかった
ホラー慣れしていそうなお客さんがたくさんいた


謎の組織によって
ゾンビたちがあらかじめ準備されていることは
わかっていても怖かった
主人公たちにもネタバレしてしまったところから
お話にコメディの要素もでてきて
恐怖のドキドキから、逃げ惑うハラハラになる


横道世之介 96点


変わった名前の主人公と
その周りのひとたちとのお話。


世之介の自分のペースを崩すことがなく
自然体でいてもひとに好かれるところがうらやましかったです
倉持との銭湯での会話は2回あるけど、どちらもよかった
男の子って責任もあるし大変なことも多いけれど
楽しそうだと思った

ゼリー


トイレット 82点


お母さんが亡くなり
アメリカ人の3兄弟の家に
英語が通じない日本人のばーちゃんがやってきて
いっしょに暮らすことになった。


みんなでギョーザを作り
食事の準備をして、食べるシーンは
幸せの象徴みたいだった



ジュリー&ジュリア 85点


料理をすること、食べることが大好きな
ふたりの女性が主人公。実際にあったお話。
ジュリアは、アメリカの一般家庭にも
フランス料理を伝えたいと
英語で書かれているレシピ作りをはじめる。
ジュリーは、ジュリアによって
アメリカの食生活が変化した時代に生まれ
彼女のことを尊敬している。
ブログを開設し、
彼女の料理本の全レシピを一年をかけて作ることを目標にした。


メリル・ストリープ
エイミー・アダムス
親しみやすい、かわいらしさがあって好きな女優。
映画に出てくる
2組の夫婦両方とも、わたしの理想だと思った
フランス料理には馴染みがないから
バターの量には、びっくりした


番組を観て
あとから作ることはなかったけれど
子どものころお料理番組がすきでした
平野レミさんやグッチさんみたいな
楽しいお料理番組をひさしぶりに観たくなった


最低で最高のサリー 84点


高校生の主人公は
無気力で何をする気も起きず
宿題の提出を守らなかったことにより
卒業も危ない状況になってしまう。


500日のサマーは好きな映画だけれど
これはそんなにおもしろくなかった
盛り上がるところもなく、おわってしまいました
サリーとのエピソードは
クラブや、パーティーに行ったくらいで
彼女のことがそんなに描かれてなくて
魅力的には見えなかったかったからかな?
音楽は、よかったです


主人公のジョージは
チャーリーとチョコレート工場のチャーリーだそうです
こんなに大きくなっていたことに、びっくりしました

3月のなかごろ


桐島、部活やめるってよ 96点


桐島というバレー部のエースが
誰にも理由を言うこともなく
部活を辞めたことにより
彼らが信じている保たれていた世界が
乱れはじめるお話。


今さらですが
やっと観ました
去年いろんなところで
お話は聞いていたので
だいたいの内容はわかっていたけれど、おもしろかったです


屋上での
前田たち映画部と桐島の仲間たちが言い争いをして
ゾンビたちが襲ってくる妄想と
カメラを向けられて
菊池が俺なんてと泣くシーンが
特にすきです


学校にある
スクールカーストというか
独特の内、外観みたいな気持ちを思い出しました




監督失格 98点


監督が不倫関係にある
女優の由美香さんとビデオの企画で自転車の冒険に出る
じぶんの醜い姿も全て撮ってもいいと言われているのに
カメラを向けられることができなくなるときがあり
由美香さんに監督失格と言われしまう


旅が辛くて励ましてもらうために
泣きながらお母さんに電話しているシーンで
いきなりメロン食べた?と話題が変わるところが
おもしろくもあり、かわいかったです


旅を終えた後のフェリーのシーンは
いつケンカになってもおかしくない雰囲気でハラハラしました
監督が達成感に浸り
彼女からも、その気持ちを聞きたいと思っているのに
お化粧することに夢中だったり、きょろきょろ周りを気にしてしまう
それだけでも感じが悪いのに
さらに監督を怒らせるようなことを言ってしまう
わたしにも思い当たることがあるので
じぶんを見ているみたいで落ち着かなかった


由美香さんの
死が発覚するところは涙が止まりませんでした
お母さんの、何てことしたんだよという言葉で
これは現実なんだとわかって
このまま観ていてもいいのかな?という気持ちになってしまった
由美香さんは監督に撮ってほしかったのかなと思ってしまう
こういうふしぎな運命みたいなものは
やっぱり存在すると思う

ココナッツミルク


Q 『いのちのちQ』 94点


雑種の犬と
血統書付きの犬が出てくる。
生まれもった血によって
人生が決まってしまう犬の世界のお話。


頭がいい
ジョセフィーヌがしている妄想は
彼女がサラって言ってしまうから悲劇的には聞こえなかったけれど、
かわいそうに思った。


吉田聡子さんの
スナックでバイトをしている女の子のお話と
雑種って最強だからねという台詞がよかったです。



ムーンライズ・キングダム 97点


周りととけ込むことができずに
変わり者と言われいてる男の子と女の子が出会い
何度も駆け落ちをするお話。


スージー
熱心に本を読んであげる場面は
(みんな聞いているフリをしていたけど)
ピーターパンのウェンディが迷子たちに
読み聞かせをしているところに似ていて
女の子らしさが出ていてすき。

スージーのお家も
弟から借りたレコードプレーヤーもかわいい。


DOCUMENTARY OF AKB48
NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る? 96点


あっちゃんの卒業、
恋愛がスクープされ次々に辞退していくメンバー
2012年の彼女たちの記録。


AKBのファンではないけど、楽しめました。

選ばれて、この場所にいるメンバーのはずなのに
そのあとも競争がおわらないのは本当に辛いと思う。
わたしが知っているのは一部の子たちだけで
その他にもグループには大勢のひとがいる。
露出が増えればファンは増えるけれど、
そもそもメディアに出れるのは限られている子だけ。
人気が出ても、叩かれてしまう。
誰に認められたら、救われるのか。
アイドルたちは
からだに不調が出るまでがんばり
どうしてこんなに強くいられるのか気になった。

恋愛のことだと
松井 珠理奈のインタビューがかっこよかった。


デビューから垢抜けていく姿、
卒業をしたらどこにでもいそうな子になって(幸せそうだったけれど)
魔法にかけられたみたいで驚いた。