11月の半ば


ポツドール「夢の城 -Castle of Dreams」 94点


男女8人が
共同生活をしている部屋を
覗き見するようなお話。


台詞はなく、
動物園の檻のなかの動物たちを
観察しているような感じだった。
実際彼らは、
食べることと
眠ることに以外に
関心はなさそうだった。


はじめは
気持ち悪くなって
最後まで見られるかなって思った。
とくに
テレビがパワプロの画面になるたびに
なんでみんなひとのゲームの画面なんか見るの?
新しいソフトには見えないし、
代わり映えしないものに
満足している主人公に
わたしはイライラしてきて
気持ち悪くなってきた。



ときどきやってくる新しい刺激に
アバターがはじまったら
テレビに注目したり、
ごはんができたときには
機敏な動きをとるようになったり)
刺激に反応する姿は
だんだんかわいく思えてきた。


会話を交わすことはないけれど、
おみやげで
女の子にお菓子をもって帰ってきたり
読み終えたマンガの交換だったり
泣いている女の子がいたら
部屋の明かりをつけて
気分を変えてあげたり
相手を思いやる気持ちなど見えてきたので
不思議と
そんなに悲惨な生活を送っているようには見えなくなった。


セットがすごくて
もっと近くで見てみたかった。
本当に住んでいるみたいに不衛生な感じが出ていた。
パーカーのイラストがワンピースだったのも
ありそうっていう感じがすごく出ていた。